作曲教科書③(楽譜の読み方編)

楽譜を読もう

DTMをするときは楽譜ではなくピアノロールというものを扱っているから楽譜を読めなくても問題なさそうなのですが、どうも作曲の理論を語る上では楽譜がやはり適しているように思います。そんな楽譜の読み方のお話です。

  • 音の名前

    楽譜は五線と音符で音の位置を表す。この五本の線の間に音符をはさんだり、線で串刺しにしたりするだけで音の高さを簡単に表すことができる(五線の範囲外に出る場合は、その音に関しては余計に補助線を引くことで解決する)。

    ピアノの真ん中にあるドの音をここでは『真ん中のド』と呼ぶことにする。ト音記号の場合、五線の下に串の通った団子があるものが真ん中のド。ヘ音記号の場合は五線の上に串が通った団子があるものが真ん中のド。そこから音が上がると楽譜上の位置も上がり、音が下がると楽譜上の位置も下がる。図のように対応しているので、まずは基準となる真ん中のドの位置を覚えよう。

    図1 音の名前.PNG

    楽譜上での各音の位置を覚えたところで、次の図を見てほしい。

    図1.2 音の日本名と英語名.PNG

    ここに示してあるのが、日本の音名と英語の音名である。今後どちらもよく出てくるので、しっかりと覚えておこう。ちなみに、普段親しまれているドレミはイタリア語の音名である。

  • 拍の数え方と音符の種類

    音楽の中ではいろいろな長さの音が出てくる。音の長さは音符の種類を分けて表現する。下図は四分音符を1としたとき、他の音符がどのくらいの長さになるかを表した図である。『お休み』と書かれているのは休符といって、音符1つ分の長さを、音を鳴らさずにいろという意味である。

    図2 音符の種類.PNG

    続いて、楽譜の左端に書かれる拍子記号に注目してほしい。

    図3.1 拍子記号1.PNG図3.2 拍子記号2.PNG

    これが拍子記号である。
    下の数字は基準となる音符が何分音符であるかを表し、上の数字はその音符が1小節にいくつ入るかを示している。左の図は3/4拍子で、4分音符が3つ入ることを表しているが、右図のように、8分音符2つと4分音符2つ、などでもよい。

    つまり全音符をスイカ、2分音符をメロン、4分音符をリンゴ、8分音符をミカン、休符を詰め物の綿、小節をダンボール箱にたとえると、3/4サイズの箱はスイカ1個、またはメロン1個とリンゴ1個、またはリンゴ1個とミカン4個など、箱がいっぱいになるまでフルーツや綿を詰めることができるということである。


  • 臨時記号について

    ♯は半音上げて、♭は半音下げて演奏する。ナチュラルはかかっているシャープやフラットの効果を打ち消す。『半音』は下図で差が1つの数字に対応する音のことである。例えば4のシャープは5であり、8のフラットは7である。
    図4.1 臨時記号.PNG図4 全音と半音.PNG

    五線譜の一番左に書かれているシャープやフラットは常に効果を発動し、曲の途中で出てくるシャープ、フラット、ナチュラルはそれが登場した1小節が終わるとその効果を失う。
    (五線譜の一番左に書かれているシャープやフラットは調号といい、次項で詳しく説明する。)

  • 調と調号について

    調号は何の音にシャープまたはフラットがついているかを表している。下図を見てほしい。嬰とはシャープのことで、変とはフラットのことである。一番よく知られている『ドレミファソラシド』は『ド』から始まる長音階なので『ハ長調』と呼ばれている。同じように、ト長調はソから始まる長音階、変ニ短調はレのフラットから始まる短音階である。調号に気をつけて実際にピアノやキーボードで弾いてみるとわかるだろう。

    図5 調と調号.PNG

                                                     執筆者:いちのせ つよし







  • 最終更新:2014-07-12 20:15:30

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